京都亀岡暴走事故で3人の犯人の名前を6人分「暴い」たネットの暴走[日本時事ネタ]
(2012-04-27 21:38:18) by 松永英明


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kyoumoeさんのブログ記事で知ったのだが、京都亀岡暴走事故を起こした3人の「犯人」(運転手と二人の同乗者)の「本名」を「特定」したという情報がネットを駆け抜けていた。ただし、そこで「特定」された「犯人」の名前は6人分あった。

そこでツイッターで以下のようにつぶやいたところ、わたしには珍しくfavされることとなった。

3人の犯人の名前を「ネット」が6人分も暴いた件。少なくとも我々にはたとえ犯人であっても「社会的に抹殺する」権利はないし、ましてや無関係の人を殺人者扱いして責任取れるわけがない。 / “他人の名前を軽々しく書くな、クソ日本人どもが - …” htn.to/STE1ub

— 松永英明@ことのはさん (@kotono8) 4月 25, 2012

ネットで流された情報

上記のエントリーにしたがって実際に検索すると以下のような二つの情報がリツイート拡散されていた。個人名および画像へのリンクは伏せたが、すべての名前に重複がないことを示すため、名字の一文字目だけを残した。

RT @nobookyes: 【京都亀岡暴走事故】3人特定 ? 土〓 〓 (恐らく運転手) ? 三〓 〓〓 ? 桑〓 〓 (京都学園○学生) RT @aurayy: 『犯人が少年なら匿名・在日なら通名で報道、被害者遺族は実名晒し上げ。犯罪者を養うために税金を使い、被害者には鐚一文使われず。』犯罪者優先・・

RT @namaewww: どこをどう見てもキムチ顔にしか見えないのですが、どうしたら良いでしょうかRT @yatokkosattoko: 無免許18才の本名きました (運転)・・・伊〓〓〓 (同乗)・・・今〓〓〓〓 (同乗)・・・山〓〓〓 (※URL省略) @TwitPicさんから

どちらのアカウントも嫌韓・嫌中アカウントであることが確認できるが、いずれにせよこの中に少なくとも3人、最大6人は「無実の罪を着せられた」人が含まれていることは間違いない。

わたしたちに犯罪者を制裁する権利はない

少なくとも我々にはたとえ犯人であっても「社会的に抹殺する」権利はない。犯罪者ではないかという容疑をかけるのは警察であり、それを立件して裁判にかけるのは検察であり、最終的に罪があるか否か、どのような罪を与えるかを決めるのは裁判所である。

たとえそれが極悪人であってもわたしたち無関係な第三者が私的に制裁してよいということは決してない。ある人物が「悪い奴」なら叩いても許されるとか、あるいは社会から排除するのが「正義」だとかいう考え方は完全に筋違いである。ただ、ワイドショーなどでよく知りもしない「犯人」もしくは「容疑者」を罵倒しているので、それを真似る人は多いようだ。

もちろん、人でなしの行為に対して憤るのは人間的な感情ではあるが、だからといって「社会的に《悪い》と認定された人間なのだから自分は叩いても非難されない」と考えて自分のストレス発散のためにつるし上げたり、あるいは「こういう悪い人間を非難しないのは擁護しているも同然だ」などと主張したりするのは完全に筋違いである。

無関係の人を殺人者扱いした責任など誰にも取れない

今の日本の社会では、「疑惑をかけられる」ということだけで社会的に抹殺されかねない。

「この人物にはこんな疑惑がある」というマイナス情報が一度流れると、ネットではそれが拡大再生産されていく。やがてそれは証拠も何もないまま伝言ゲームの中で「疑惑」ではなく「この人物はこんなことをする悪い奴だ」に変わっていく。そして、その断定による非難が積み重なる。そうなると、本人が否定しても「とぼけるな」「白々しい」「しらばっくれるな」という攻撃が集まることになる。

Tags: リテラシー, 冤罪

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