第十五回文学フリマ【エ-39】『近代日本医学界抗争史』の危険な中身など #bunfree[創作・芸術]
(2012-11-16 01:09:43) by 松永英明


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詳細はこちらもご覧ください。→どっち派!?近代日本医学界抗争史 - みんなの文学フリマ情報

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<画像:文学フリマ ビニール袋>

寄稿1:【イ-28】『Phantasmagoria』

<画像:phantasmagoria.jpg>

【イ-28】近江舞子さんの企画『Phantasmagoria』は"FUCK THE BORDER LINE"がテーマ。好きな作家へのトリビュート作品を集めたアンソロジー。近江舞子が「太宰治」を、森田紗英子が「浅田次郎」を、松永英明が「泉鏡花」を、泉由良が「江國香織」をカバーする。詳細→『Phantasmagoria』 - EMILY――私が寄稿した「天空樹堀」は1万5000字ほど、原稿用紙で40枚ほどの短編。

 黄色い衣装に身を包んだ若いバスガイドの女性が、水色に見える小旗を掲げて、住宅街とも商店街ともつかぬ、車の行き交う二車線道路の歩道を進んで橋のたもとへ近づき、それまでうつむき加減だったものを急に振り返って後続の旅行者たちに声を掛ける。

「こちらの横断歩道を渡ったところの橋でございます、ここが有名な、……」

 言いさしたところで声を切って、少し立ち止まった。ガイドは若いが着いてくる客はほとんどが退職後の年代で、どうしても歩みの速さが違うのはやむを得ぬ。それを見て取ったのが、すぐ後ろを参加者の中で一人歩いていたやや細身の三十代半ばと見える男で、ガイドの少し手前で止まって同じように振り返って笑みをこぼした。

「ガイドさんは若いから、爺さん婆さん連中が着いて来られません。」

「あら、そういうこと言うもんじゃありませんよ……皆さん、無理しないでどうぞ。お好きなペースでお越しくださいまし」

「そんな暢気なことを言っていると、あの年代の人たちはどこまでも寄り道しかねませんよ。」

 と男は肩から下げた安めの一眼レフの紐を掛け直し、大きな声で、

「皆さん、寄り道しているとタワーが雲に隠れてしまいますよ、ほら、そこはまだ名所じゃない。」

 それをガイドが遮って、……

寄稿2:【エ-40】『クリルタイ7.0』

<画像:クリルタイ7.0>【エ-40】お隣の奇刊クリルタイの『クリルタイ7.0』に、少子化時代の子育てに関する小論を寄稿しました。→詳細:chikumaonline : 奇刊クリルタイ7.0頒布のお知らせ

 少子化が問題視されるようになって久しい。

 しかし、女性の出産に関して、十代後半から二十代前半では妊娠しても堕胎か貧困家庭の二択を迫られ、二十代半ば以降は未婚でも既婚でも仕事があるために子育てに専念できないので(または子育てするほどの経済的余裕がないので)子供を作ることができず、やっと余裕のできてきた三十代に入ると今度は「卵子の老化」だの「高齢出産」だのと言われる年代になってしまって不妊に悩む人も少なくない……というのが、二〇一二年現在の「ちょっとおかしな」八方ふさがりの実態ではないだろうか。これで子供が増えるわけがない。

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