語中がデタラメでも英文は読める[言葉]
(2003-09-20 06:05:06) by 松永英明


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 デイビッド・ハリスから第一の文章が始まった。ハリスはそれがどのようにネット上で広まるかを追跡するために少し変えてみた。ハリスは9月12日金曜日に電子メール経由で原文を受け取った。

 第一のテキストの文字を元に戻すと、次のようになる。

 イギリスの大学の研究者によれば、単語の中の文字の順序がどのようなものであっても影響しない。ただ一つ重要なのは、最初と最後の文字だけが正しい位置にあるということだ。残りは完全にめちゃくちゃであっても、問題なく読める。これはわたしたちが個々の文字それ自体を読んでいるのではなく、単語全体を読んでいるからなのである。

 そして、すでに述べたように、また多くの人が指摘しているように、これは都市伝説の典型例となりつつあるようだ。特に厄介なのは「イギリスの大学」という曖昧さ、「研究者」の詳細がないことである。デイビッド・ハリスは少しつづりを整えたが、2つのヴァージョンを残しておいた。

 SaberiとParrottの論文が発端の可能性があると私が突き止めたのは、第2の、といっても実は第1のより古く5月1日に私がブログ投稿していた文章に名前が載っていた(のを元の綴りに戻した)からである。けれども、多くの人が指摘するように、彼らの論文(オンラインにはないので私はまだ読んでいない)は、話し言葉について扱っているのであり、書き言葉についてではない。Saberiは語中の断片を取ってそれを反転させたが、人々はそれでも理解可能だったという。Googleで「認知科学」「心理言語学」「視覚的単語認識」などの文字列を適切に検索するなら、まるで泥沼の心理学的論文を読むことになるのがすぐにわかるだろう。読む理解、聞く理解についてのあらゆる側面についての研究が多くの人によってなされてきた。被験者が単語の意味分野を前もって知らされていれば、単語認識にかかる時間は減る。多かれ少なかれランダムな文のリストが配られたときには、単語認識に何が起こるだろうか? 文字だけがごちゃまぜにされるのではない。語順でたらめ言語においては単語そのものも並べ替えられたのだ。Mark Seidenbergは、眼球運動、難読症、精神的傷害、読解、正書法、ヘブライ語を扱った視覚的単語認識飽和についての興味深い論文を書いている。また、私の記事への反応としてWesleyが"Fear Everything"で指摘したとおり、ある単語の語順をどのように脳内で変換するのかということについての論文がここにある。

 これらの論文の文献目録だけで、興味深いウェブ散策・読書が何時間もできることだろう。

[03年09月16日追加:私はSaberi とPerrottの論文を読んだ。彼らが反転した単語の固まりというのは、会話の流れのどこからでも取られており、単語の語中だけではないようである。騒々しい環境でもメッセージを理解できるということについて、これは大きな意味を持つように思われる。]

[03年09月17日追加:第一の混乱文章についての起源については今日の投稿を見てください。]

[03年09月19日:最近のテキストでは、researcherとimportantも綴りを間違っている。私が正確なテキストを作ったときには、こっそり(無意識に)それを修正していた。]

2003年9月17日

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