No.110:「グリーンライン下北沢」基本情報[東京]
(2011-11-22 20:07:23) by 松永英明


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下北沢を中心とした再開発の動きの中で、いま「グリーンライン下北沢」を考える動きが活発になってきています。これからしばらく、この話題を追ってみたいと思います。

下北沢再開発の現状まとめ

東京都世田谷区の下北沢の再開発については、大きく二つの要素があります。一つは「小田急線複々線化・地下化工事」という鉄道の問題であり、もう一つが「補助54号線・区画街路10号線」という道路の問題です。この二つは本来は別のものなのですが、予算的には密接に絡んでいるというややこしい状況です。

とりあえず、予定より遅れてはいるものの、小田急線の地下化工事はすでに進んでいます。一方で、道路の方はまだ着工されていません。

下北沢の再開発問題について、小田急線の地下化そのものについては反対は現在ほとんど見られません。開かずの踏切解消や駅のバリアフリー化などについて、駅デザインや構造について意見は出されているものの、地下化自体に反対という声はほとんどないのが現状です。

一方で、すでに栄えている商圏のど真ん中に広い道路を通すことについては、賛否両論の激しい議論が展開されています。これは、東西を結ぶ幹線道路としての補助54号線と、駅前ロータリー整備の区画街路10号線の計画ですが、ロータリーによって外国人観光客にも評判の高い「下北沢北口驛前食品市場」がなくなるなど、数々の問題があります。

そして、地下化工事と道路の工事がセットで認可されているため、慎重論があるにも関わらず、道路を「作らねばならない」という前提がありました。

また、下北沢では駅周辺に商業地があり、そのすぐ外側を住宅地が取り囲んでいます。古くからの住人、新しい住人、道路の通る北口の商店街、道路の影響のない南口の商店街、本多劇場に代表される演劇・音楽の街に集まる人々、東大・明大などの学生……。それらの人々の間に微妙な対立意識もあり、意見もまとまりにくい状況にあります。

ただし、東日本大震災後、状況は少し変わっています。元社民党の保坂展人氏が区長となり、防災の観点も含めてこの下北沢再開発問題を根底から見直そうという流れになってきているのです。

グリーンライン下北沢

さて、これからしばらく扱いたい「グリーンライン下北沢」は、小田急線の地下化と結びついています。

新宿に近い方から、小田急線の東北沢駅、下北沢駅、世田谷代田駅の三駅が地下化されます。ということは、当然、その「あとち」に空白地帯が生まれることになります。

全長2.2km、幅40メートルの巨大な「あとち」が、都会のど真ん中に突如生まれることになるのです。このあとちをどのように利用するか。それが「グリーンライン下北沢」という仮称で考えられています。

地図はこちらをご覧ください。Googleマップの航空写真に、駅名や通り名だけを入れてあります。しかし、東北沢駅・下北沢駅・世田谷代田駅をつなぐ空間として、航空写真でもわかるくらいの幅のラインがはっきりと見えると思います。

<画像:greenline1.jpg>

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